包茎の仕上がりを意識して治療する方法

 

 包茎の人の悩みは他人には分かりにくいもので、同じ程度の仮性包茎で悩む人でも、その悩みの程度や内容は異なります。ですから、包茎手術専門のクリニックでは、特にカウンセリングに力を入れていると言います。

 

 まず、包茎手術に対する恐怖感や心配ごと、疑問点を全て確認できるように、丁寧に相談を受けることが大事とのことです。そのためには、実際に手術によってどうなるのかを、手術中から術後すぐ、1週間後、2週間後、そして完治したときの状態を実例(写真)で確認し合い、イメージとしてシミュレーションするのがいちばん大事としています。

 

 こうしてひと通りの流れが把握できたら、今度は自分のペニスが手術後にどうなってほしいのかを具体的にイメージすることが成功のポイントになります。機能も外観も求める理想に合った形に仕上がるように、カウンセリングで仕上がりのデザインを具体的にイメージして確認し合います。この段取りがしっかりしていれば、手術自体の完成度が高まりますし、仕上がりに満足することができて、その後の性生活が明るいものへと変わります。

 

 本当に優れた包茎手術クリニックとは、この包茎の仕上がりを意識して、治療法に独自のノウハウを持っているクリニックのことです。カウンセリングで話し合った仕上がりと合致するかかどうか、後悔の思いが残らない手術ができるかどうかは、事前のカウンセリング次第だと言ってもいいでしょう。この点で慎重に丁寧に取り組んでいるクリニックなら、本当に安心して任せることができるでしょう。

傷跡が隠れる包茎手術方法

 

 包茎手術で傷跡が見えてしまうのは、環状切除術を選んだからです。包皮の切除部分が陰茎の中央になってしまうため、勃起をしたときにツートンカラーがくっきりと目立ってしまうということです。包茎手術の傷跡が隠れるためには、環状切除術ではない、別の包茎手術方法を選ぶ必要があります。

 

 まず、包茎手術クリニックで最も多く行なわれている亀頭直下埋没法がおすすめです。包皮の切り口がぴったりと亀頭の傘の下に隠れるようにカットされますから、たとえフル勃起して陰茎の全体が見えるようになっても、縫合部分がほとんどわかりません。トイレで隣の人がちらりと見るくらいでは、まず包茎手術をしたことは分からないでしょう。

 

 この手術法の改良版として、複合曲線作図法という手術方法もあります。こちらも亀頭の傘の直下で切り口を揃えて隠れるように縫合しますが、亀頭直下埋没法との違いは、裏スジの包皮小帯の扱いです。ここは大事な性感帯ですので、傷つけないように上手く回り込むように切除しなければなりません。複合曲線作図法はこの包皮小帯を迂回する曲線をいくつも重ねてカットするので、性的感度が落ちる心配はありません。ただし、技術的に難しい手術ですから手術の時間が長くなり、その分料金も高めです。

 

 包皮の切り口をペニスの根元、陰毛に隠れる部分で行うのが、根部切開法(別名バックカット法)です。この方法が一番傷跡を隠すことに適しています。よほどじっくり見ない限りは包茎手術をしたことが分からないので、安心して包茎手術を受けることができるでしょう。

 

背面切開術とは?

 

背面切開術とは?

 包茎手術の方法としては、大きく分けて、余っている包皮部分を切除する環状切開術と、包皮口の一部を切開する背面切開術があります。後者の背面切開術は、包茎のなかでも、包皮口が狭いために亀頭が包皮から露出できないという症状に適した手術方法です。

 

 術式は比較的簡単で、包皮を切り取るのではなくて、出口を広げるために、包皮口の裏筋にあたる部分を縦に切り開いて、包皮口を広げます。なお、切り口を冠状溝(亀頭の下あたり)まで切り開くことで、それまで包皮から出られなかった亀頭がむき出せますから、むき出した状態で切り開いた部分を縫合して仕上げます。

 

 実は、この背面切開術は、ユダヤ教の信者やクリスチャンの間でも行われている割礼(出産した男子に施す儀式)と同じ術式で、切開も縫合も環状切開術よりははるかに小さな範囲で済みます。そのため、手術の時間も短くて済みますし、キズ・手術跡も小さなものになります。このメリットから、包茎手術を専門としていない泌尿器科では、真性包茎の治療にこの背面切開術を施すケースが多く見られます。

 

 ただし、知っておくべきデメリットもあります。切り開いた部分を寄せて縫合するので、亀頭の下の部分にしわが寄ってしまいがちです。熟練の医師でも多少の縫合跡が残り、勃起したときに見栄えが悪いとコンプレックスになるかもしれません。また、亀頭と包皮の癒着を防ぐためにステロイド軟膏を必ず使用しますが、ホルモン薬など強い薬に敏感な人は要注意です。
 

環状切除術とは?

 

環状切除術とは? 包茎手術の中でもっともオーソドックスな方法に環状切除術があります。この術式で真性包茎・カント包茎を治療すれば健康保険が適用されて、かなりリーズナブルな費用に抑えることもできます。*仮性包茎は健康保険の対象外です。

 

 環状切除術の方法はシンプルで、まず包皮を陰茎の根元の方へむき下ろします。亀頭全体が包皮から出切った状態にしてから麻酔注射をして、切除手術に入ります。包皮の折り返しとなっている部分、皮膚の色の変わり際を中心に、余った包皮を輪っか状に切り取って、切り残った包皮の切り口を縫合すれば完成です。このようにシンプルで分かりやすい手術方法ですから、比較的に新米の医師でも失敗なく施術できるのがメリットです。

 

 ただし、この方法ですと、縫合の部分がピンクと茶色のツートンカラーになってしまう欠点があります。もともと包皮の内側に隠れていた部分が露出するので、普通の方法では2色になってしまうのです。なお、ピンクの部分は数年するとこすれて茶色く変色し、やがて目立たなくなりますが、それまでは見栄えの悪くなるというリスクがあります。

 

 そこで、このツートンカラーを回避するために、亀頭直下で環状切開する方法か、陰茎根部で環状切開する方法が行なわれています。つまり、内側に隠れていた包皮を外に出さないで縫合する手術方法です。こちらは高い技術や経験が必要ですので、多少料金が高くなっても専門のクリニックでしてもらうと良いでしょう。

作図法とは?

 

作図法とは? 昔から包茎手術のオーソドックスな手術方法に、作図法があります。包皮口を中心にだぶついた部分の包皮を切り取って、包皮が勃起時にピッタリの長さになるように調整する包茎手術です。あくまでも性行為に問題が生じないことを最優先する手術で、見た目の美しさや自然な仕上がりには配慮されないのが一般的です。

 

 つまり、包皮の先端部分を環状型(ドーナッツの形)に切り取りますから、もっともシンプルな環状切除術といえるでしょう。なお、この方法ならば仮性包茎も真性包茎もカントン包茎も対応できるので、包茎手術を専門としていない泌尿器科などではよく行われています。

 

 ただし、この方法ですと、手術後に陰茎の中央がツートンカラー(ピンクと黒)になってしまい、数年間は非常に目立ってしまいます。通常の状態ではそれ程目立たないかもしれませんが、セックスの際に勃起するとハッキリ見えますから、恥ずかしい思いをしてしまいます。なによりも、相手の女性に包茎手術をしたことが分かってしまうのが欠点です。性的な弱みを他人に知られたくないという人にとって、こういった屈辱的な経験は精神的ダメージが大きいことでしょう。

 

 そこで、最近の包茎手術クリニックでは、自然な仕上がりにこだわった複合曲線作図法を行うところが増えています。亀頭の傘の下に切除ラインを付けることで、勃起時でも縫合部分が隠れて目立ちません。裏スジの性感帯は切らずに残すデザインで、美しい仕上がりと性機能の維持を両立する特別の技術が必要な手術です。料金は高くなりますが、術後の満足感を考えるなら、こちらの方がおすすめでしょう。

 

亀頭直下法とは?

 

亀頭直下法とは? 包茎手術のことを他人に分からないようにしたい人は、環状切除術ではなく、専門の包茎手術クリニックの亀頭直下法をおすすめします。実は、最近ではそれぞれのクリニックで仕上がりの美しさと機能性にこだわった亀頭直下法(亀頭直下埋没法もある)が人気を集めていて、ツートンカラーのリスクがある環状切除術を選ぶ人は少なくなっています。

 

 この亀頭直下法は、勃起時の陰茎の根元から亀頭の傘の下までの長さを図って、その長さに合わせるように余分な包皮を切除します。すると、包皮の切り口がぴったりと亀頭の傘の下・亀頭直下にきますので、その場所でキレイに縫合すれば縫い目が外観では分かりにくくなるということです。なお、亀頭の傘の下のラインは複雑な曲線になっていますから、自然な仕上がりに縫合するのは非常に難しい技術が必要です。クランプのような専用の器具があるわけではないので、包皮を切り取る医師のメス捌きによって、仕上がり具合が大きく違ってしまうのが注意点です。

 

 そのため、高い技術と経験を積んだ医師でなければ成功率が下がってしまうかもしれません。一般の泌尿器科の医師にはちょっと習得するのが難しい技術ですし、専門の包茎手術クリニックでも若い新米医師では安心できないかもしれません。

 

 亀頭直下法に関して熟練の技を持つ専門医師に担当してもらえば、まずツートンカラーの心配もありませんし、包茎手術をしたことも他人には分かりにくくなります。また、裏筋の性感帯を傷つける失敗も回避できますので、安心して包茎手術が受けられるでしょう。

クランプ法とは?

 

クランプ法とは? 包茎手術には、クランプという包茎手術専用の器具を使って適切に包皮を切除する方法があります。この手術方法をクランプ法と言います。もともとは割礼(幼い男子の包皮を切除するユダヤ教などの儀式)のために開発された器具と言われていて、ひと昔前までの包茎手術ではオーソドックスな包茎手術器具として利用されていました。

 

 この手術方法は、リング状になった鉄製の円盤を道具として使います。円盤の中央の穴にペニスをはめ込んで、陰茎の中央にセットします。そして、包皮をむいていって、包皮口を亀頭の傘のところまで下げます。すると、包皮が円盤の上でダブついた状態になりますから、そのままダブった部分を円盤の穴のふちに沿ってメスで切除します。

 

 つまり、円盤の穴のふちが切り取り線になり、そのふちにをなぞるようにメスを走らせれば確実に不要な包皮の切断ができる仕組みです。これをレーザーメスで行うクリニックもありますが、仕上がり具合はあまりキレイにならないのが一般的ですし、切る場所が陰茎の中央であれば、くっきりとツートンカラーになってしまいます。そのため、最近では手術跡が分かりにくい亀頭直下法が主流となって、クランプ法はあまり使われなくなっています。

 

 ただし、包茎手術を専門とする医師の中には、クランプを使って亀頭直下法に近い状態に仕上げるケースもあります。もちろん、独自の技術と経験がなければできない技ですが、この方法ならば短時間で手術が完了し、仕上がりも申し分ないということです。